♯1 


昔の話をつらつらと書いてるのでたたんでおきます。
全くの個人的な話なので、スルッとしてね。



私が独身時代に勤めていたのは、とても忙しい職場。1日終わると、「疲れた〜〜」って感じ。今考えれば充実していたんだろうけど、当時は仕事に対し執着はあまりなく、早く辞めたいとばかり思ってた。同じ職場だった今の主人は、すでに関西へ移動になっていて、結婚すれば私も関西へ行かねばならず、当然仕事も辞めることに。
結婚準備のためと、寂しがる両親と独身最後の時間を、ゆっくり過ごしたいという思いから、式の3ヶ月ほど前に退職したいと、かなり早めに係長に報告。「それはおめでとう!」と言ってはくれたものの、しばらくすると「少しの間、別居結婚っていうのはダメかなぁ」と言うではないの。冗談かと思えば結構真剣で、またまたビックリ!もちろん断りましたとも!今ならめずらしくないかもしれないけど、当時は聞いたことないよ。
すると次に課長から、「辞めるのを、もう少し延ばしてもらえないか」と。またかい!これもキッパリお断り。誰か辞めれば最初は大変でも、何とか回っていくものだと、経験上分かっていたから。
しばらくすると、また課長がやって来て、「彼に頼んでみたんだけどねぇ、断られたよ」と言うじゃないの。何のことかと思いきや、課長は関西にいる、当時婚約者の主人に電話して、「何とか辞めるのを、延ばすように説得してもらえないか」と頼んだらしい。主人は移動したものの、元部下なので、きっと「…分かりました。言ってみます」と答えてくれることを期待したみたい。ところが彼は、「それは彼女自身が決めたことで、彼女の問題ですから、自分に言われても困ります。彼女本人に言ってください」という答えだった。


実はそれを聞いた時、私もちょっとビックリ。まだ入社数年めのペーペーだった主人は、元の上司にそんなこと言われたら、絶対断れないと思っていたから。なので、何だかとても嬉しかった。そしてそのスタンスは、20年経った今も変わらない。おない年ということもあるのかもしれないけど、1度も上から意見や命令することはなく、いつも私の意志を尊重し、対等に接してくれる。そして私は、そんな主人を尊敬し感謝してる。普段はなかなか言えないので、ここで言っとくね。
いつも、ありがとう。
そして、今も変わらず、忙しい〜〜この業界。毎日本当にお疲れさま。


ところで、退職時期はどうなったかと言うと・・・あんまり課長が気の毒なので、結局延ばしてあげました(何様?)。



でももしかすると、主人は課長よりも私の方が怖かっただけなのかも・・・(笑)。