今さらながら『拝父』を見終わって

久しぶりにいいドラマを見たな〜って思いました。リアルタイムで見れなかったけど、せっかちな私には一気見できて良かったです。
以下、ただの勝手なネタバレ感想なのでたたみます。





倉本さん脚本のドラマといえば、昔『北の国から』の再放送に嵌って、毎日その時間になるとTVにかじりついて見てたのを思い出しました。あれも本当に面白かった。コメディなんだけど人間の切なさとか愚かさとか、自分ではどうしようもない運命みたいなものを感じる良いドラマだった。この方の作品は全部見ているわけじゃないんだけど、いつもお年寄りに敬意をはらう事を忘れるなって言われてる気がします。人生の先輩なんだぞって。
今回の『拝父』でもそれを感じました。『拝父』はキャストがみなさん魅力的でしたねぇ。中でも時夫役の横山くんが本当に良かった。愛される可愛いバカって感じで(笑)。Jのみなさんて、本当にスゴイって感心する。歌って踊れて、芝居も上手い。ははぁーー、御見それしました!って感じです。
雪乃ちゃんの高島さんも可愛くて色っぽくていい女でした。謎めいた美少女ナオミも。メイサちゃんてきれいだけどちょっとクセのある顔立ちがあんまり好きじゃなかったんだけど、このドラマで好きになったなぁ。ナオミ、好きだなぁ。でも臨機応変に日本語しゃべれよ!って思ったけど(苦笑)。いないだろ、こんなコ。
そうそう、ナオミのお父さん役の奥田さん。以前はたらしのイメージでキライだったの。確か男女7人夏物語(古くてすまそ)かなんかで、キスシーンを撮るのに、普通リハーサルではホントにはしなくて、本番だけするらしいのに、奥田さんだけはリハーサルでもほんとにやっちゃうって聞いて、なんてエロオヤジ(まだおやじじゃなかったけどイメージで(おぃ))なんだ!と当時若い私は嫌悪感を持ったのよ。それ以来そのイメージが払拭できない俳優さんだったんだけど(しつこい?)、このドラマでは素敵だなと思った。今考えたら、それだけ演技に前向きだったといえなくもない・・・かな(笑)。
そして主演の二宮くんは本当に上手いねぇ。あの表情だけでもずっと見ていたくなる魅力がある。エンディングで流れるモノクロのショットが好きだったんだけど、その中でもいつも光ってた。あの役は倉本さんからあて書きされたと聞いたけど、本当にピッタリ。板前の一平にしか見えなかったもの。こんなにすごい人からあて書きされるなんて、役者冥利に尽きるんだろうけど、ご本人は「俳優じゃありません。アイドルです」って、いけしゃあしゃあと言ってのけるところがもう只者じゃないわ。それもインターナショナルな場所で。なのにちっともイヤミに感じないのが更にすごい。
ストーリー的には、竜さんが「坂下」の閉店寸前で辞めちゃったり、夢ちゃんが壊れちゃったりと、ちょっと寂しい結末でもあったんだけど。あと、ナオミとのことで悩んだ一平が連絡取らなかったのは、見ててイライラしましたね。ああいうの、すっごく気になるんです。音信不通はいかんよ。待ってることがどんなに不安か考えなきゃ。とりあえず「ごめん。ちゃんと連絡するから。今は・・・」とか何とか言ってあげて。とここで言ってもねぇ。それじゃドラマにならんのだけどさ(苦笑)。そうそう、一平が泥酔した澄子さんに襲われそうになるところ、めっちゃ笑いました。あの足技が爆!さすがダンスをやってただけある(?)。
結局、一平が一番知りたかったことは明らかにはならなかったし、一平始めみんなのその後も書かれはしなかったけど、でも良い終わり方だと思いました。一平とナオミが上手くいっただけで何だか嬉しくなるような・・・。あ〜、やっぱりそれには音信不通じゃなきゃダメなのね。こんなせっかちな私じゃ、素敵なドラマは起こらないって事でしょうかね(苦笑)。続編もありそうな終り方だったから、あるといいなぁ。その時は絶対リアルタイムで見ます。たぶん次が待ち遠しくてイライラしながら(笑)。