愚痴



辞書で調べると、愚痴とは

言ってもしかたのないことを言って嘆くこと

となってます。

ぐだぐだ長いのでたたみます。



ちょっと前のこと。数年ぶりに会った友人と食事をしたんだけど、これがあんまり楽しくなかった。
メールはたまにしてたから、近況はわかっていたし、久しぶりに会ったせいで話が弾まないというわけでもなく・・・。
面白くなかった理由は、彼女の口から出るのは、全部愚痴ばかりだったから。話をしてても全然楽しくなかった。


私は元々おしゃべりが大好き。でもそれと同じくらい、人の話を聞くのも好き。
だから『ちょっと聞いてよ〜』とか言われると、『何、何、何〜?』と前のめりで聞いちゃうんだよね。
よく『愚痴ばっかりでごめん』って言われるんだけど、こちらとしても、『あ〜、わかる〜』とか『へぇ〜、そーなんだー』って興味深く聞いてるので、謝っていただかなくても心配ご無用。イヤな思いも退屈もせず、楽しく(おぃ)聞いてます。だから私の中では「愚痴」とは認識されてないわけです。


実はさっきも別の友人から「愚痴でごめん。聞いてくれる?」って電話がかかってきたんだけど、彼女の「この怒りと戸惑いをどこへもって行けばいいのかわからなくて」っていう気持ちはすごくわかるので、聞いてても全然OKだった。それで少しでも彼女が楽になったら、聞いてる方としても嬉しいし。
ところが、先日の友人の話はつまんないを通りこして、暗〜い気持ちになったのはなぜか?
たぶん彼女の話に、何一つ私が共感できなかったからではないかと思うんだよねぇ。



たとえば、ご近所にいわゆるママ友(そこまで仲良しじゃないか)が5、6人いるそうなんだけど、そのうちのリーダー的存在が何でも勝手に決めちゃうのが不満らしい。だいたい自分が自慢したい時だけ皆に召集をかけるらしく、久しぶりに誘われて行ったら、散々自慢話を聞かされた後、今後も定期的に集まりましょうと言い出して、当番制で幹事をすることに勝手に決められたとか。
彼女の口から出るのは、このリーダーの悪口ばかり。わからなくはないけれど子供もすでに大きく、子供がらみのお付き合いはしなくていいし、社宅でもないんだから、親しくするかしないかは自由なはず。
私から見れば、誘われてもイヤなら用事を作って行かなきゃいいと思うのよねぇ。
それでも行くのは、自分も他のお宅の情報を知りたいからみたい。だったらマイナスばかりじゃないんだし、もう少し楽しめないものなのか・・・と。


続いて姑の悪口。うちと違って同じ建物で暮らしてるわけでもないし、いくらうるさくてもめったに会わないんだからほっとけばいいじゃん。
「私のことが嫌いなのよ」と言う彼女。嫁のことが好きな姑の方がめずらしいと私は思うが・・・。


なんでもお姑さんが入院した時も、自分だけ教えてもらえなかったと嘆く彼女。みんなが内緒にしているんならまだしも、ご主人も義妹さんも「あなたには内緒ってことになってるから」と彼女に言うらしい。内緒の理由は「心配かけたくないから」なんだって。いいじゃない?そのままありがた〜くとっておこうよ。
だってさ、知らなきゃお見舞いにも行かなくていいんだし。そんな大きな病気でないんなら、ねぇ。
そうはいかないんだったら、はっきり「お義母さんが心配なので私にも教えてください」って本人に言えば〜?(あるいはご主人から言ってもらう)とか思っちゃって全然「ヒドイわねぇ〜」と思えない私。


大きく違ったのは「財産を残すと後々面倒な事になるから、生きてるうちに使っちゃうわね」がお義母さんの口癖らしく、彼女はそれも気に入らない。「ヒドイでしょ?せめてお葬式代くらい残してくれないと困るじゃないの」と嘆く彼女。
えーと、私は自分から「何にも残さなくていいから、全部自分達のために使っちゃって」と言ってます。だって、資産家でもあるまいし、我慢して節約してまで残さなくても、自分で稼いだものは自分で使ったらいいじゃない。微々たる物で恩着せがましくされるのもイヤだし(そこ?)、それを巡ってお義姉さんとモメるような事にでもなったら・・・(ヤダヤダ)。借金さえ残してくれなきゃ結構だわよ。
それでも義父母は「お葬式代くらいは残さないと・・・」って言ってますからねぇ。彼女のご主人のご両親だって、そこはちゃんと考えていると思うんだけどなぁ。
あんまり欲をかいてると、返っていいことないわよ〜。



という感じで、私にはこれこそ愚痴にしか聞こえんかった。
自分で変えようという気はなく、文句ばかり。なんだかすべてが後ろ向きというかマイナス思考だったなぁ。
というわけで、あんまり楽しくない再会だったのでした。


あれっ?
これって愚痴ですか?だとしたらすみませ〜ん。


追記



お昼に電話があった友人からお礼のメールが来た。
実はさっきは仕事場から電話をしてたらしい。「もう全然仕事にならなくて、誰かに聞いて欲しかった」とのこと。「ホントに助かりました」って。
私も力になれてよかったです(聞いてただけだけど)。こういう時の話なら喜んで聞くんですけどねぇ。
ルビーさんは“オーラの泉”みたいと言われました(笑)。
いえいえ、お聞きするだけで、何も見えたり、聞こえたりはしませんのであしからず。