先生といえば…その1


昨日も次女の高校の先生に用があり、本人も一緒に学校へ行ってきました。
この先生はこの春こちらへ転任されたようで、年齢は多分私と同年代と思われる男性。物腰が柔らかくて優しそうだけど、ちょっと頼りない印象。かといって昔から学校の先生には期待したことがないので、別に不満があるわけではありませんけど。

期待してないなんていうと失礼に聞こえるかしら。もちろん何事にも一生懸命で、すばらしい先生もたくさんいらっしゃいますけど、それを先生全員には期待していないということです。


そう思うようになったのは何がキッカケかといえば、それは長女が小学校1年生の時の担任でした。その先生は当時50歳くらいの大ベテランの女性。入学式の時から「ん?」と思うことは数々ありましたが、なんせこちらも小学生をもつ親としては1年生。すべて初めての事でわからないことだらけ。おまけに引っ越してきたばかりで、疑問に思っても尋ねる知り合いもいなかったんですよね。

その「ん?」が決定的になったのは最初の授業参観でした。それは忘れもしない図工の時間。その日は初めて絵の具を使って絵を描くという授業だったんですが、そこで担任の先生が絵の具の塗り方についてご教授されたわけです。

先生は言いました。「いいですか?絵の具を早く塗るには、水をこうしていっぱいつけて、薄めて塗ります。そうすれば時間内に描けます。ゆっくりグズグズ塗っていてはいけません」と。

思わず「え?」と耳を疑いました。「薄めて早く塗る?」「時間内に描ける?」これを聞いた時、もう脱力以外の何もありませんでした。もちろん提出時間を守るのは大事な事でしょうけれど、新1年生に教えることでしょうか。初めて絵の具を使う授業なのに、絵を描く楽しさには一切触れない。それも授業参観で。「ダメだ、こりゃ」と、その時悟ったのです。それ以来、学校の先生に期待するのはやめようと深く思いました。

この後段々わかっていったんですが、その先生は市内でもとても有名だったようです(そりゃそうだ)。こんな先生が入学して初めての担任だったなんて、不運だったんでしょうねぇ。いや、ある意味良かったのか?


そしてその数年後、ある生徒さんのご両親が、この先生のことでカンカンに怒って学校に訴え、ご当人は即転勤になりました。