思い出すのは…


そろそろ年賀状の準備をする時期になりました。これがまた面倒くさがり屋には苦痛な作業。もっと楽しんで準備できればいいんだけど、毎年そうは行かないのが現実です。
そして今年も喪中はがきが何通か届いているんだけど、ほとんどが私宛。両親の年齢を考えるとこれも仕方がないことだと、はがきを見るたび寂しい気持ちになっていました。

そんな中、今日またもや私に届いた1通の喪中はがき。この人からは確か一昨年くらいにも、ご親族のご不幸で届いたばかりだったのに…と読んでみて驚きました。亡くなられたのは毎年宛名に書いていたその人だったのです。

差出人をよくよく見れば、いつもはご主人と連名で奥さんの名前があったのに、このはがきにはご主人の名前だけしか書かれていませんでした。お互い転勤族で引越しを繰り返していたため、かれこれ10年前くらいから年賀状だけのおつき合いになってしまっていたんだけど、当たり前のように元気でいると思ってた。いつか再会して、懐かしい話ができたらいいなぁと思ってた。それがまさかこんなに若くして…。いったい何があったのか。私より3つも若いのに。思春期のお子さん2人を残して、どんなに心残りだったろうと思ったら、やりきれない気持ちになってきました。



思い出すのは元気だった頃の彼女。一緒にベビーカーを押して近所のおいしいパン屋さんへ行ったり、藤を見に行ったりしたこと。よくお仲間のお宅に集まって、お昼ご飯を食べたり、珈琲を飲みながらおしゃべりしたこと。赤ちゃん連れで大変なのに、遠くからこの家にも遊びに来てくれた。
エキゾチックな顔立ちの綺麗な人だったなぁ。「よく外国人だと間違われるのよ」なんて苦笑してたっけ。


これまた数年ぶりに共通の知人に電話をしました。ただただ2人で「信じられないねぇ」と繰り返すばかり。
人生って何があるのか、本当にわからないものなのねぇ。
でも早すぎるよ…。