親子だからこそ難しい


二女が同級生の女子生徒から、こんな話を聞いてきました。
「自分は母親から嫌われている」と。
彼女は以前、ある女子グループのトラブルの原因を作った中心的人物。自己主張のできる、目立つタイプの子たちが、次々と学校へ来られなくなり、結局それぞれ転校してしまうという、前代見聞の出来事でした。いったい何があったのかは娘が直接関わっていないので、わからないんだけど、事の顛末だけを聞くと、その中心人物は、すごい子のような印象があっただけに、そんな話を聞いてしまうと、何だか心が痛みました。
偶然にも同じ日、長女も同じような話を友達から聞いてきました。「兄弟の内、自分ともう1人は、母親に好かれていないのだ」と。話を聞く限り、同じ母親の立場の私からみれば、どちらもたぶん子供側の誤解なんじゃないかと思うんだけど、もしそうだとすれば、母親の愛情が子供に上手く伝えられていないということでしょうか。でもそんな風に心を痛めながら、一緒に暮らしてる子供達を思うと不憫で切なくなりました。そして子供がそんな風に思っていることを、お母さん本人は知っているんでしょうか。
今は親子、兄弟姉妹でも、信じがたい事件が起きたりする時代ですから、絶対ありえないとは言えないけれど、本来、自分の子供が嫌いな親などいないはずです。なんとか幸せになってほしいと望んでいます。そう考えるゆえに、問題が起きるんだと思います。
親子にまつわるトラブルは、自分の家庭を含めて、全然めずらしくありません。ほとんどの家庭で抱えてるといってもいいくらいよく聞きます。血が繋がっているからこそ、一旦こじれると大変だったり。特に子供が思春期を迎えるころは、「理解できない」「手に負えない」と本当によく聞きます。自分が子供を持つ親になってみて、初めて親の気持ちやありがたさがわかるのも事実。それでもまだ、親に対する確執が消えていない人も、少なからず知っています。
娘達から聞いたこの2つの話は、自分自身も母として、とても反省させられる話でした。自分の愛情は、果たして子供に届いているのか?時々確認してみることも必要ですね。