Mother 最終回


どんなに号泣するかと期待しつつもビクビクしながら、箱ティッシュを抱えて準備万端で視聴したんだけど、隣で同じく見る気満々になっている夫の存在のせいもあって、号泣することもなく見終わりました(ちっ!一人で「Mother」の世界にどっぷり浸って見たかったのに…)。


思ったよりあっさりとした、でもゆっくり流れるような、いい最終回でした。
正直言うと、奈緒と継美が一緒に暮らせる幸せなラストだったら一番嬉しかったんだけど、残念ながらそう上手くはいきませんよね。きっかけはなんであれ、誘拐だもの。お互いどんなに相手を求めていたとしても、そこには法の壁がある。継美が成人するまでは、会うことさえ許されなかったんだね。
でも納得です。


お母さんに会いたい一心で、たった一人で北海道から東京まで誰にも告げずに来てしまった継美。「早く施設に連絡しないとまずいんじゃ…」とかヤキモキしちゃったけど、東京で過した短い時間は、とても幸せで素敵なエピソードでした。現金を送ってくれた、かつこおばさんのおかげだ。
3人でお昼を食べながらダジャレを言っていくシーンとか、鈴原家のみんなも加わりあんみつ食べるシーンとか、すごーく微笑ましくて大好き。また葉菜さんのセンスが光るダジャレに対して、奈緒のつまんないダジャレときたら…(苦笑)。そりゃ15点つけられるよ。
でも葉菜の、多分波乱万丈であった人生の最後は、本当に幸せだったんだろうなぁ。


消える命があれば新たに生まれる命もある。芽衣の子どもが男の子でよかった。これが女の子だったら、葉菜さんの生まれ変わり?なんて嫌でも頭に浮かんじゃうものね。みんなが幸せになるのは嬉しいんだけど、あまりに出来すぎはちょっと…ねぇ。でもまさか芽衣のフィアンセが戻ってくるとは思いもしなかったよ。まぁ最終回の大盤振る舞いか?
他にも理髪店は売ったはずだけど、何ごともなく住めるんだーとか、籐子は社長を辞めても大丈夫だったんだーとか、チラッと思ったけど、うん、気にしないことにする。



そして奈緒の父親が亡くなった放火事件の真相。
娘を守るために罪をかぶり、そのために娘を手放した母親と、真実を明らかにした上で自分で娘を育てる母親と、どちらがいいのか私にはわからないけれど、葉菜は前者を選んだ。そして誰にも言わず、お墓まで持っていこうと決心したんだね。



ラスト、継美は奈緒に見守られながら、うっかりさんの好きだったセキセイインコのカゴを手に、一人で施設に帰って行った。
20歳の継美に宛てた奈緒の手紙が朗読され…。
その手紙の通りに12年後、再会する2人の重ねた手が映る。テーブルにはクリームソーダと好きなものノート。そして
「追伸、クリームソーダは飲み物ですよ」


とてもいいドラマでした。


二度目に見たときは、やっぱり涙ぼろぼろだったよ。