ルームメイト

ルームメイト (中公文庫)

帯の「ミステリー好きにはぜひ！」の文字に誘惑されて買ったクチです。
「いやあ　まんまと騙されました」とあったので、「こうか？それともこうなのか？」って深読みしすぎて一周回っちゃう的な（笑）。ま、深読み大好き！なんで楽しかったですけど。
携帯とかがあまり登場しないなぁと思ったら、１３年前の作品なんですね。どこの書店に行っても何列にも平積みされてるので、新刊なのかと思ってました。
ってことは今になって注目されているのかな。

３/４くらいまではすごくおもしろかったんだけど終盤やや失速ぎみ。多重人格ものって展開はすごくおもしろいんだけど、着地点が難しいですね。
文庫版ではあとがきの後の結末を、読むか読まないかは読者にゆだねる形になっているんだけど、あとがきの前と後、どちらのラストも釈然としなかったなぁ。
でも佳境に入った時はドキドキしながらの一気読み。
こういう瞬間がミステリー好きにはたまりません。