SPドラマ「赤い指」


半年前に連ドラ化された「新参者」より前のエピソードなんですね。
「新参者」よりずっとおもしろかった!
といっても、男子中学生の犯した幼女殺人事件を扱っているので、ストーリーとしては暗くて重かったですが。


事件を知った犯人の父親は警察に連絡しようとするも、そんなことをしたら自分も死ぬと脅す妻。
何度も通報しようとするけれど結局できず、妻に言われるまま遺体を遺棄。挙句の果てに認知症の母に罪を着せようとするが…。


これ、あまり描かれなかった被害者側にしたらとんでもない話だよね。
息子を守りたいという一心から、常軌を逸してる母。事件を隠ぺいすることが、息子を守ることだと本気で思っているんだろうか。息子のためと言いながら、結局は自分のためだよね。
ちゃんと罰を受けて罪を償ったとき、どんなに世間から冷たくされようと、親だけは決して見捨てないのが本当に守るということだよ。守るなんていうなら、どうしていじめから守ってやらなかった。夫を責める前に、自分は母親として何か行動したんだろうか。
この母親は見てるだけでイライラしました。うちには男の子がいないからわからないけど、息子に対する母親の愛情は、娘に対するものとはまた少し違うんでしょうね。
って、そんな正論を言ってもしょうがないよね、ドラマなんだから(苦笑)。
でもこの両親役のお二人は、すごい迫力でよかったなぁ。



こちらも「新参者」と同じように、ミステリー部分よりも人情話に重きを置いた感じでした。いろんな親子が描かれていたけど、加賀刑事と父親の関係もよかった。単に確執があったわけじゃなかったんだね。特に将棋のエピソードが好き。
加賀刑事の言っていた「尊重する」という言葉が深く心に残りました(ちょうど自分にもそんな場面があったので)。


ただメイサちゃんは…
無理矢理出した感ありありでした。