プリンセス トヨトミ


原作は以前図書館で借りて、「なんて面白いの!」とワクワクしながら読んでいたんだけど、なぜか途中からピタリと止まり、そこから先に進めなくなっちゃった。
そうしているうちに延長期間も過ぎてしまい、一旦返却。その後もう1度借りてはみたものの、やっぱり読む気になれず…。
ま、映画を見に行くつもりだったから(キャストに魅かれた)、かえって結末がわかんない方が楽しめるかも…と原作を読むのをやめたんだよね。


で、映画の方はというと…
以下ネタバレあり






キャラが入れ替わっていたものの、最初は楽しく見てたんだけど、残念ながら小説のワクワク感は少ーし足りなかったなぁ。途中退屈しちゃったもの。もう少しテンポよく進んでほしかった。
そして小説と同じく、大阪国が私にはすんなり受け入れられなかったみたい。


万城目氏の作品は、奇想天外で摩訶不思議なストーリーが魅力だと思うんだけど、鹿がしゃべるとか、魑魅魍魎が闘うのはぶっ飛びすぎて、そこがすごく楽しめたんだよね。
この作品も豊臣家の末裔を守るだなんて、それも商店街から大阪城まで秘密の地下通路があるだなんて、ミステリアスだしロマンがあってすごく好みなんだけど、大阪国の国民みんなで…というのがなーんか中途半端なありえなさで、そこがすんなり入ってこなかった理由かも。だって町中もぬけの殻って…30代以下や観光客はどこ行った?
まぁ、舞台が大阪だからこそ…の万城目ワールドなのかな。


それでも会計検査院のお三方のやりとりはすごく好みだったし、鬼の松平が亡き父と出会う長い廊下のシーンは、胸がジンとしちゃったけれど。
でもこのキャストなら、もっともっと面白くできたんじゃないかなぁとちょっと残念でした。
いつか富士山に十字架の謎も明かされるといいなぁ。


どうでもいいけど、はるかちゃんの男性向け(?)のサービスシーン、ちょっと走らせすぎじゃない?この映画にそういうシーンの必要性を感じず、同性としてなんかかわいそうに思っちゃったです。ま、グラマーなはるかちゃんだから、結果的にサービスシーンになっちゃったのかもしれないけど。



余談ですが、今朝のめざましテレビの愛ちゃんのコーナーは万城目さんがゲストでした。
イメージ通り魅力的な方だった。