積読消化のはずが…

三月は深き紅の淵を (講談社文庫)

三月は深き紅の淵を (講談社文庫)


これいつ買ったんだろう…と思ったら、帯に「2002年 真夏のミステリーズ」と書いてありました。うひょ〜、まるっと9年も経ってたとは。


『三月の深き紅の淵を』という素敵なタイトルを持つ幻の小説を巡る、四章からなるオムニバス…ということだけど、各章別物と思って読んだ方がいいみたい。特に第四章は二つの物語が同時進行する上に、その一つは今から書こうとしている小説の書き出しをあれこれ出してくるので、頭の中がこんがらがるばかり。私の場合「で、結局どうなったんだっけ?」で終わりました。でも第三章がすごく好き。というわけで、なんかよくわかんないミステリだったけど、もっと読みたいと思っちゃったんだよね。
この本に出てくるいろんなストーリーが、更に他のいくつかの作品とリンクしているのを知り、それらを(それ以外にも)即買ってしまいました(おぃ)。これじゃあ未読の本がどんどん増えていくばかり…。
積読消化につとめようとはしてるんだけど、なんせ昔買った文庫本て字がめっちゃ小さいんだよね(特に翻訳もの)。それを見るだけで挫折しそうになります。やっぱ少しでも若いうちに読んどくべきだった(トホホ)。

それにしても最近の文庫本て高すぎると思うわぁ。



被害者は誰? (講談社文庫)

被害者は誰? (講談社文庫)


「三月の〜」の第一章を読み終わったときちょっと疲れて、つい書店で見かけたこちらを買って読んでしまったのだ。貫井氏といえば『慟哭』が未読のまま本箱にあるんだけどね*1
こちらは軽いミステリ。
刑事である主人公が、容姿端麗、頭脳明晰なミステリ作家の先輩に事件の謎を毎回解き明かしてもらうというお話。
私としてはイケメン先輩に期待したんだけど、残念ながらこの吉祥院先輩、ケチだし下品だしカッコよさのカケラも感じず、ほんとガッカリ。
まぁ軽く読めるユーモアミステリですね。

*1:なんかラストの後味が悪いらしいので、いまだに読む気になってないという…