(7) 『おはようどうわ』

おはようどうわ〈10〉わすれない夢

おはようどうわ〈10〉わすれない夢


東君平(ひがし くんぺい)さんが毎日新聞に連載されてた『おはよう童話』を収めた作品集です。全作品、2P弱で終わる短編童話で、作品ごとに可愛らしいイラストが小さく入ってます。全10巻のうちの3巻め「イチゴのにおい」を、山梨県小淵沢にある「くんぺい童話館」に行ったときに買ったんだけど、なぜか3巻だけ写真がなかった…(しょぼん)。なので10巻を載せました。

くんぺいさんの絵をご覧になったことがある方も多いのでは?これは切り絵で描かれているそうです。残念ながらくんぺいさんは肺炎のため、46歳の若さでこの世を去ってしまわれました。でも素敵な詩や童話などの作品を、たくさん残されているんですよね。

このあとがきを辻仁成さんが書かれているんですが、くんぺいさんの奥さまと辻さんのお母さまは、いとこ同士だそうです。


そのあとがきには「真っ直ぐな魂」と題され、

君平さんのメルフェンは、大人から子供まで、人を真っ直ぐにさせる不思議な力に満ちている

と書かれています。だから昔、辻さんがほんの一時期卑屈になっていたとき、君平さんの作品を見ることができなかったそうです。そんなある日、運命的に君平さんの作品を読み、そして…。

どんな気持ちの人も、読んでいるうちに、読み進むうちに真っ直ぐな心に変えてしまう力がある

本当にそんな感じがする「おはようどうわ」です。



童話館で買った本には、裏表紙を開いたところに童話館のスタンプが押されてるんですよ。
可愛いでしょ♪