歌舞伎デビュー!
前々から能・狂言・歌舞伎などの古典芸能を生の舞台で観てみたい!という思いはあったものの(といってもテレビでさえちゃんと観たことのない全くの素人)、なんだか敷居が高くて(チケットも高い!)なかなか行けませんでした。でもその話が出ると、周りは同じ思いの人ばかり。
じゃあ、まずは歌舞伎で良い演目があったら行ってみよう!ということになり、今回初心者にはお薦めらしいオールスターキャストの吉例顔見世「仮名手本忠臣蔵」に行って来ました*1。
赤穂浪士の仇討ちを描いた忠臣蔵は映画やドラマでもおなじみだけど、元々は人形浄瑠璃の演目だったそうです。
舞台が太平記に移されているため、登場人物の名も変えられていて、こりゃますますわからなくなるんじゃ…?と心配したんだけど、イヤホンガイドを借りたのでそんな心配もなく、思った以上に面白くて楽しめました。ほんとイヤホンガイドはいい仕事をしますな。
この演目は、「仮名手本忠臣蔵」ならではのさまざまな演出がされているそうで、始まりは口上人形が登場して配役を紹介したり(それも笑わせました)、開幕時は登場人物が皆人形のように顔を伏せているんですが、そこに魂が宿って動き出すという、人形浄瑠璃に敬意を表した演出があったりと、そんな始まりからも惹き込まれていきました。
出演も市川團十郎・片岡仁左衛門・片岡我當・市川左團次・片岡秀太郎・中村福助・中村橋之助・坂東彌十郎・片岡進之介・片岡孝太郎・片岡愛之助 他という豪華さ。
舞台や衣装も豪華絢爛で、そこも堪能してきました。
ただ昼の部のみを観たため(それでも4時間くらいある)、後半が観れなくて残念。
後半も観たいのは山々だけど、なんせ終わるのが夜の9時頃だし、チケット代が倍になるしね…。
今度は昼夜通しでぜひ観たいです。
そんな楽しかった歌舞伎デビューでした(ただし客席が狭くて体が痛くなった)。
*1:ほんとはそれより前にえびぞー出演の演目があったんだけど、一様にNO!だったので見送った(カッコイイとは思うんだけど、どうも女ったらしのイメージがねぇ)。