『晩夏に捧ぐ』

晩夏に捧ぐ (成風堂書店事件メモ(出張編)) (創元推理文庫)

晩夏に捧ぐ (成風堂書店事件メモ(出張編)) (創元推理文庫)



書店ミステリーシリーズの長編。
私には以前読んだ、短編「配達あかずきん」よりもおもしろかったです。大団円に向けてワクワクしながら読みました。


ちょっとネタバレぎみ(ぎみって…)なのでたたみます。





ただ、ミステリーでは一番盛り上がる、関係者一同を前にしての謎解き場面がちょっと残念だったかなぁ。フーダニットミステリーの王道である、「犯人はお前だ!」の衝撃度が弱かった。いいとこまで持っていったのに、肝心なところでぼやけてしまって少々肩透かしな感じ。
書き方によってはもっとおもしろく出来たんじゃないかなぁ。
その後明らかにされる事の顛末にも無理矢理な感じがしたので、もう少し納得できる伏線であってほしかった。
でもこのシリーズは気に入っているので、第3弾の短編も読もうと思います。


そういえば少し前の話ですが…。
お昼にやってる小堺さんの番組(特大サイコロを振るあれ)に、2時間ドラマの女王がゲストだったときのこと。この方のお話が実に残念でした。
話し方によってはすごくおもしろくなるネタ(?)なのに、ちっともおもしろくないの。
たぶんその原因は途中でオチを言ってしまうから。


こういうのってセンスの問題かなぁ?テクニックとして身につけられたら最強なのにね。