奥が深いなぁ 

先日、りこーだーの交歓会があって、初めて参加してきました。
いつも指導をお願いしてる方が主催で、年に1度開かれる会なんだけど、最近忙しくて企画ができないので今年はやめようと思っていたところ、どうしてもやりたいという人たちが変わりに企画することになり、急遽開催の運びとなったそうです。
そんな熱心な人ばかりが集うところへ行くのはすごーく気が引けたんだけど、今回は聴くだけの参加でもOKと聞いて、「お茶とケーキも出るよ」の甘い言葉に魅かれ(そんなことだと思った?)、それじゃあ…と参加を決めたわけです。
でも後から聞いたら、遠く関西からも参加されるそうで、毎回100人くらいにはなるらしい。私はもっとこじんまりした会かと思ってたので、この時点で気後れしましたが…。


ところが!
現実はいつだってそんなに甘くはないのだ。
3週間くらい前になって「グループ発表はしなくてもいいけど、全員で合奏することになったから」と、いきなり楽譜を渡されました。
まっまさか、これを吹けってことっすか?
他の方たちにとってはやさしい曲なんだろうけど、そんな急に言われたって私にゃ出来しまへん(何で関西弁?)。
そうは言っても練習するしかないので、どうにかこうにか「何とかなるかも?」程度には頑張ったものの、それだけではありませんでした。これ以外にも3曲楽譜が届いてて、当日その場で作ったグループで、中から1曲を選び、各パートを決めて発表すると聞き、参加をやめたくなったのでした。
いや、絶対無理だから…(どよ〜ん)。


でも今さら自分だけ断れないので、シブシブ行きましたさ。もちろん3曲なんて無理なので、1曲だけちょっとさらって、それ以外の曲になった場合はパスするつもりで。まぁ行けばきっと楽しいんだろうしね。
当日のグループ決めは血液型。同じグループの中には初心者の人も4、5人はいたけど、あとは長くやってる人ばかり。だから全然楽譜どおりに演奏するつもりはないみたいで、「ここは“そぷらの”お休みで、“てなー”と“ばす”でいってみたら?」と変更。一度合わせてみた後、「でもやっぱりここは“そぷらにーの”いれようか?誰かできる人いる?」とか「じゃあここからは“ぐれーとばす”と“こんとらばす”に変えたらどう?」とか(りこーだーに“こんとらばす”があるなんて、初めて知ったよ)。その場で自分のパートを変えることなど想定内、というかむしろ楽しそう。
私といえば変更に次ぐ変更についていけず、「あのー、結局私はどこ吹けばよろしいんでしょうか?」状態だったんだけど(とほほ)、もういざとなったら口パクだ!くらいに開き直って、無事(じゃないと思うけど)終わりました。ホッ。でもさすが血液型で分けただけあって、グループごとに性格が出てておもしろかったなぁ。


さて、これさえ済めば後はお茶とお菓子を食べながら、みなさんの演奏を楽しむだけ。
大人数のグループあり、コント仕立ての楽しいアンサンブルあり、とてもよかったんだけど、何と言っても演奏しているみなさんが、それはそれは楽しそうなのです。誰もが生き生きとしていて、それがとてもよかったなぁ。


そしてちょっと前のドラマ「八日目の蝉」のエンディングテーマだった「童神」を演奏されたグループがあって、それがとても素敵だったんですね。ドラマの影響もあるけど、この曲自体が心に直接響くメロディなので(母を歌った歌詞もすばらしいんだけど)、胸にグッときました。やはり木製の楽器は音色が違いますねぇ。
この曲はいろんな人がカバーしてますが、ドラマに起用された城南海さんの歌声がとても好きなので、こちらを張っておきます。
何度聴いても涙がこぼれそうになるわ。