情緒不安定な日曜日

休日仕様のちょっと遅めの朝ごはん。
長女はバイトで既にいないし、次女はまだ寝てたので、夫と2人でとった。
ちょっと硬くなったフランスパンが残っていたので、フレンチトーストを作る。
それと、フレンチトーストを焼いた後の、溶けたバターが少し残っているフライパンで、ほんのちょっとのみじん切りしたベーコンとシメジを炒めて、水菜に乗せたサラダを用意。
そしてコーヒーをドリップする。


ところが。事件はその時食卓で起きたのだ(大げさ)。
フレンチトーストを食べる夫が全くの無反応。
なーんにも言わないから「おいしい?」って聞いたら「おいしくないわけじゃないけど、特においしいってわけでもない」だと。

なんかそれを聞いたら腹立たしいというより悲しくなってきちゃって。
そしたら涙がダーっと流れ、自分でもびっくり。


いつもなら「何も泣かなくても…」な出来事なのに、そのときは何だかわけのわからない感情でいっぱいになった。
気持ちとしては「最近あまり料理したくないのを頑張って、それも結構な手間をかけて作ったのに、何?その思いやりに欠ける言葉は!」っていうところかしら。
思いもしなかった妻の反応に「ごめん」と何度も謝る夫。ほんとはフレンチトーストってあまり好きじゃないんだそうだ。
それにしたって他に言い方があるだろう。
そして「サラダ、すごくおいしいよ、うん」とか必死にフォローしてたけど、「それ、そんなに手間がかかってないし…」と私。
とても気まずい雰囲気の朝の食卓でござった。
そしてその後もなかな気持ちを切りかえられなかった。


こんなことで涙するなんて、やっぱりホルモンバランスが悪いせいに違いない。
どうしちゃったんだろう。
20年以上も一緒に生活していながら、夫がフレンチトーストを好きじゃないと知らなかったことにもチカラが抜けた。


でもきっとそれだけじゃない。
母の入院と手術の日程が決まったことも、自分では気づいていなかったけど不安に感じていたんだと思う。
幸いガンといっても本当に初期の段階なので、十分完治する可能性があると担当医から言われホッとしているんだけど。
それについても夫はとても協力的で、何の文句もないんだけど、なんていうかどこか他人事に思っているように感じてしまう。
決してそんなことはないとわかっているのに。


義父母が入院・手術した時もそうだった。
命に関わるような病気ではなかったものの、一緒に病院に行ったり、医師からの説明を聞いたりすることは、やはりその場にいた者にしかわからない大変さや緊張感がある。
夫には仕事があって平日に同行するのは無理だし、必然的にそれは私の担当になるのはしょうがない。
でも人づてに聞く立場とは、やっぱり違うと思うんだよね。重さが違うというか。
命に係わる病気になるとそれは尚更。
だからといってどうしようもないんだけど。



午後になってやっと少しだけ気持ちが浮上した。