美しい隣人 最終回


謎めいた少年理生が、沙希の正体を明かしてくれるのでは…と毎週期待を込めて見ていたのに、そんな気配はついぞ現れず。
それどころか沙希に魅かれていたなんて、これはちょっと想定外だったなぁ。悪い女に魅かれるタイプなのね(実母の呪縛か)。
なんかよくわからない役どころだったなぁ。


そして沙希が絵里子を恨んでいた理由も想像通りで、意外性もなくちょっと期待外れだったかも。
だって、いやいやもっと意外な理由があるんじゃない?って、こちらの方も期待してたんだもの(期待しすぎ)。
確かに傍から見たらそれは逆恨みなんだけど、気持ちはわからなくはない。
でも「自分の息子が命を落として駿を助けた。だから駿は特別な子。絵里子だけの子ではない」という沙希の持論は理解しづらかったなぁ。
どうしても息子の死を受け入れられず、どこかで生きていると思いたいんだろうけれど。
沙希は孤独な人だったのかも。そして絵里子と一緒に駿を育てたかった…というか絵里子と同化したかったのかも。



サブタイトルの「勝つ女」とはどちらなんだろうと、最後の最後まで引っ張っていったところはよかったかな。
結局勝ったのは絵里子だったんだね。沙希は自ら命を絶ったわけだけど、ボートに乗った沙希が「今私が何見てると思う?」と言ったとき、もしかして絵里子の新しい家が映るのでは…やっぱり死んではいないのでは?(ホラー)とちょっとドキドキしたけれど、絵里子の「あの世」という言葉からすると、やっぱり亡くなったということだよね。
でも最後の「あっ…」は何を言おうとしてたのかしら。
そしてDVDは誰が送ってきたのかしら。沙希が届くように手配してあったのか、あるいは別人?
届けを出しておけば引っ越し先にも郵便は届くけど、さぁどうなんでしょうか。
なんだか思わせぶりなドラマでした。



そして絵里子が好きになれない理由が最後にわかりました。
あの「駿〜。ばぁばが…」の話し方。「八月の蝉」の時も同じだったと思うけど、子供に対してのあの感じが好きになれない。
なんか愛情を感じないというか、いつもクールで上から目線な感じが。
ま、だからなんだということでもないんだけどね。