温泉に行ってきました 

義母から、郷里へ最期のお墓詣りに行きたいと言われ(毎回「最後」と言ってるんだけどさ)、孝行息子である夫が(ほんとか)車で連れて行くためにお休みを取ってたんですよね。もちろん私は留守番です(おぃ)。
が、しかし。
真夏は暑いからやめておくと言い出す義父母(今月法事だからと言ったくせに…)。ほんっと、お年寄りってワガママなんだから。疲れるわ…。
そんなわけでせっかく週末とくっつけてお休みを取ったことだし、「夫婦二人で温泉でも行ってくる?」ということで、近場でゆっくりできる下呂温泉に行ってきました。




下呂というと高山まで足を延ばすことが多いんだけど、今回はのんびりするのが目的。当日の朝はゆっくりめに出発して、まずは木曽 馬籠宿に*1
馬籠はもう何度も来ているので特にめずらしくもないんだけど、何度来てもこの雰囲気が好き。



すごく暑い日だったけど、両脇を流れる水が涼を運んできます。吹いてくる風や日陰は涼しかった。



小説「夜明け前」の一節、『木曽路はすべて山の中である』で知られる島崎藤村の記念館。
ここも何度か入ったことがあるので写真だけ(こら)。

そしてお昼ごはんにお蕎麦を食べて、その後五平餅とわらび餅入りソフトクリームを食べました。



私は里おろし蕎麦をいただきました。ちなみに夫はざる蕎麦。



この辺りの五平餅は楕円で平ぺったい形ではなくて、お団子みたいにまるいんですよね。胡麻や胡桃などが入ったお味噌ベースのタレが香ばしくてコクがあっておいしい。
そしてわらび餅ソフトは。。。撮り忘れますた(涙)。濃厚なソフトクリームに、もっちもちのわらび餅と黒蜜、きなこがかかってとてもおいしゅうございました。


今回の旅の目的は「ゆっくり温泉に浸かる&読書を楽しむ」の巻。
お昼ごはんを食べたあと、早々に下呂へ向かいました。



2年前、初めて利用してからすっかり露天風呂付き客室のとりこ。今回も少々贅沢ながら、源泉かけ流し(源泉から引いた温泉を循環させずに絶えず流しっぱなし状態になっている温泉)のお宿に。今回お世話になったのは小川屋さんの碌間*2

まず部屋の扉が防火扉みたいな頑丈さで、中に入ってしまえばすごく静か。チェックインもお部屋でできるし、なんといってもその広さ。写真だと伝わりにくいけど、まるで一軒屋みたいな広さでした。
2人だと広すぎるね(笑)。






まず和室があって



リビング



テラス



寝室



洗面室



そしてパンパカパーン!源泉かけ流しの半露天風呂。ここも広い。



窓を開け放すと、緑の山々と空が湯船から眺められます。部屋の中にあるのでお天気に左右されないし、葉っぱや虫も入りにくいので返って露天風呂より快適かも。
下呂温泉のお湯は、日本三大名泉の一つと言われるだけあってすごく良いお湯。やわらかい感じのお湯で、肌はしっとりすべすべになるし、からだの芯からあたたまります。


そして旅のもうひとつの楽しみ。夕ごはんは飛騨牛三昧のコースにしました。




ステーキにすき焼きにビーフシチューまで。ビーフシチューは小さな土鍋のような器に入っていたんだけど、さすがに食べきれませんでした。
この他にも先付けやら口取り、ご飯にお味噌汁、デザートなど。
とってもおいしかったです。


ただ朝ごはんのバイキングは極めて普通で少々残念だったけど…。


チェックアウトの11時までゆっくりして(結局私は5回も温泉に入ったよ)、帰りは郡上八幡と美濃へ。しかーし!郡上八幡はその日郡上踊りがあるらしく、人でいっぱいだったので早々に退散して美濃へ行きました。


美濃は「和紙とうだつの上がる町」。
“うだつ”とは、「うだつが上がらない人ねぇ」なんて使う、あのうだつ。


元々隣家からの火事の延焼を防ぐために作られた瓦のことで、これが装飾性を競う富の象徴となり、「うだつが上がらない」という語源になったようです。
ほんの一角だけど素敵な街並みでした。


和紙のお店もたくさんあって、10月には和紙で作った灯りが町を彩る祭典があるそうです。行ってみたい。


そして前日食べ過ぎたので、この日のお昼もやっぱりお蕎麦。



上の“うだつ”はこのお蕎麦屋さんの屋根。



ここで桜えびのかき揚げがついた「せいろ蕎麦」をいただきました。

夫は十割、私は二八蕎麦(蕎麦粉の割合)。十割蕎麦も全然ぼそぼそしてなくて、細切りでとてもコシのあるお蕎麦ですごくおいしかった。
桜えびのかき揚げもこれまた絶品!
店内の雰囲気も明治初期の古民家らしく、レトロで味があり素敵でした。



久しぶりに二人でゆっくりできた下呂温泉旅行。
今度は隠れ家的な宿を見つけて、毎年下呂へ行きたいと画策してます。


美濃の和紙のお店で買ったおみやげ