それでも、生きてゆく 最終話

毎回感情をブンブン振り回されたドラマだったけど、最終回は今までで一番穏やかに感じました。
いったいどういうラストを望んでいるのか、どういう風に終わったら「よかった」と思えるのか、自分でもわからなくなっていたので、「あぁ、こういう終わり方なんだ」と淡々と見ていたという感じ。

洋貴と双葉が結ばれるようなラストだったら鼻白むに決まってるし、かといってお互いの悲しみや苦しみを一番理解できる二人が離れてしまうのは見ていて辛すぎるし、そういう意味でも最初で最後のデートシーンが用意されていて、ほんとによかったなぁと。
結局二人は離れてしまうし、真岐の意識は戻らないままだし、誰かが幸せになったというわけではないけれど、初回に比べれば、みんながそれぞれ歩き始めているのは間違いない。
悲しい出来事は心の奥へ追いやって、ずっと心を閉ざし、自分を責めながら、誰かを憎みながら、ただ生きてきた。そういう人たちが、二度と思い出したくない出来事とちゃんと向き合おうとしたことで変わっていく。その作業は忘れたふりをしているよりもずっとずっと辛くて苦しいけれど、そしてその後もやっぱり辛くて苦しいけれど、その先にはそれまでと違った光があったってことだよね。人間の底力を見せてもらった気がしました。


とりあえず今は離れてしまう二人だけれど、もしかしたらいつかまた会える日が来るかもしれないし、奇跡的に真岐の意識も戻ることがあるかもしれない…そんな希望は捨てずにいようと思いました(なんて楽天的)。
このドラマで「やっぱ大竹しのぶはすごいなぁ」とか「瑛太良いよ、見直したよ(何目線?)」とか、「ひかりちゃん、ちゃんと食べてるのかなぁ(余計なお世話)」とか、「大和ハウスのCMってどっちもいいよねー*1(関係ない)」とか、いろいろ感じられて楽しかったです。



【おまけ】

このドラマだけはリアルタイムで、しかも集中しながら見たいので、毎回寝室でひっそりと見ていたんです。時々現れる夫や娘たちから「なんて重くて暗いドラマ。お母さんてこういうの好きだよねぇ」とか言われながらも(言っとくけど好きじゃないから!)、一人で満喫していたのです。
なのにいよいよ最終回という時に、なぜか家族みんなが次々と寝室に集合。人がなけなしの集中力を使って見ているのに、あーだこーだとどうでもいいことを話しかけてくるわ、わんこは走り回っているわ…嫌がらせですか?
もう〜聞こえなくてイライラするし、ほんと気が散って気が散って。そんな視聴だったのでこの感想で正しいのかどうか…(汗)。
かといってチカラ尽き果てた感じなので、再視聴は当分はしない予定。

*1:http://www.daiwahouse.co.jp/ad/cm/kokode.html「ここで、一緒に」篇と「ペットショップ」篇